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kinki kidsと板野友美ちゃんとリラックマが大好き(*^^)v
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美月のお家へようこそ。日常のあれこれや、趣味の話。自作小説のこぼれ話&イラストをのせていきます。
こちらのイラストに、平隊員TさまがなんとSSをつけてくださいました~!!
コメディーですよ~♪
本当にありがとうございます!!
では、さっそくどうぞです。
『生徒会 いん び~ち』
青い空、青い海、白い砂浜。時期がやや外れてる事もあって、まるでプライベートビーチのような人気のない海岸、そこで俺は体育座りしている。
なんで、こんなところにいんのかなあ、と。
事の起こりは、ムードメーカー兼トラブルメーカーのあいつの一言から始まった。
※※※
「夏だ! 海だ! 高校生活最後の夏、海に行かなきゃだ!」
ボーイッシュな茶の短髪を揺らしながらそう叫んだのは、生徒会書記、瀬名徹(せな とおる)。元気がいいというより、元気が有り余り過ぎて、ちょっと暑苦しい女子だ。
徹の唐突な発言に、ああ、またこのかわいそうな子は面倒な事を言い始めましたよ、と思った。
夏休みの合間にある登校日。生徒会役員は面白くもなんともない学校行事のスケジュール確認やらもろもろの確認事項に呼び出されて、それだけでも十二分に面倒で腹立たしいというのに。しかも顧問は役員会をサボる始末と来た。減給だよ、減給。いや、解雇だ。
ちなみに今日集まってる生徒会は三年のみ。一年、二年にも一年会長、二年会長、一年書記、二年書記としっかりいるわけだが、どういう理由か今日は三年だけだ。腹立たしい。
冷房が壊れて蒸し暑さが支配する、更にはその蒸し暑さによってイライラが充満する、更に加えて、徹のとんでも発言のお陰で妙な空気感が漂う中、知的な眼鏡がよく似合う生徒会を代表する会長、矢崎香世子(やさき かよこ)様がわざわざ挙手なさった。
別に挙手しなくても勝手にしゃべればいいのに。
「カイチョー、どうぞ!」
「徹さん。海に行こうという事ですが、具体的にどちらの?」
会長様、あまりの暑さに思考をやられたご様子。海に行く気満々です。
「待て会長。なんで海に行く方向で話を進める? ここは『はあ? あなたおバカさんですか? 海に行く暇がおありなら、休み明けの試験勉強でもなさったらいかが?』というべきところでしょ?」
と、俺こと生徒会副会長の藤省吾(ふじ しょうご)は意見を述べてみたものの、なぜか会長様ったら悲しそうな顔で俺を見る。
「たまには海もいいじゃないですか。ダメですか?」
「そうだよ、ショーゴ! たまには海だよ! あと、山もいいよね!」
山もいいよね!
知らねえよ!
「生徒会の仕事もまだ残ってるし、そっちを先にやっつけませんか? 海に行くとか行かないとか、それは後でもいいでしょ」
「あれ、ショーゴ、なんか真面目クサイよ? どったの? 一夏の出来事があなたを大きく変えました? 宇宙人にさらわれて、怪しげな機械インプラントされた的な?」
インプラントされた的な事があったら、俺はもっとあたふたしてると思う。
こいつと話してると、俺もなんか面白い事で返さなきゃならんような、妙な使命感がウズいて良くない。
「とおるちゃんはあっちでおえかき帳におえかきでもしてなさい。俺は会長と生徒会の面倒事やっつけるから」
「えー、つまんないよー。あたしにもやっつけさせてよー。戦隊モノの暑苦しいノリで、悪者を完膚無きまでにやっつけさせてよー」
駄々をこねる徹を見て、優しい会長様は資料の束を手渡す。
会長が甘やかすから、徹の暴走も悪化の一途を辿ってる気がする。いや、実はそれを楽しんでるのかもしれない。生徒会の仕事って地味でつまんねえからな。徹のはちゃけっぷりが一服の清涼剤的な。毒薬的な。
「徹さんはこちらの資料をまとめて。私はこれをまとめるわね。省吾さんは……あっちでおえかき帳におえかきでも」
あれ、デジャブ。
俺って会長に嫌われてんのかな?
その後、生徒会の仕事を終えると、会長と書記は本当に海に行く計画を立て始めた。わりとマジで。
徹は普段こそテキトーな生き方をしてるやつだが、こと遊びの事になると別人のようになる。どっか遊びに行こうと言おうものなら、そこまでの最短経路を計算したり、この順路の方が費用が浮くとか、何時頃なら人が少なめとか、とにかく全力だ。
小旅行に行くとか、有名なテーマパークに行くとか、そういった理由でならそのリサーチ力もまあ理解出来るわけだが。
「――ねえ、ショーゴ、聞いてんの?」
「ん? ああ、聞いてる。それって近場だろ? 確か電車で二駅の」
「そそ。ちっちゃい頃、よく行ったとこ」
今更だが、徹とは幼稚園からの腐れ縁だ。家も近所で、子供の頃はよく遊んだもんだ。
目を閉じれば今も思い出す。スピード違反を取り締まる警察車両に水風船を投げ付けたり、飲酒検問中の警察官に道端にいたカエルを投げ付けたり、見回り中のおまわりさんに……。こいつ、警察官に恨みでもあったのか?
当時は笑って、いや、相手は笑ってはいなかったけど、まあ許される程度のおふざけだったが、後一歩で犯罪になりかねないぞ。
「今の時期はきっと人も少ないでしょうね。さながらプライベートビーチかもしれませんよ」
「いいね! 絶好のスイカ割りスポットだね!」
どんなスポットだよ。
「スイカ割りってか、花火とかじゃないか?」
「ええー、線香?」
なんで線香一択かな。
派手なやつがいくらでもあるだろうに。
「では、スイカは私が用意します。お線香は省吾さんが用意して下さいね」
なぜそこまでノリノリかな、この人は。
てか、お線香って言ったよね? 線香“花火”じゃなくて、お線香? え、海で線香焚くの? あ、ちょっと風流かも。
「よーし、決まり! じゃあ明日の八時に駅前集合ね!」
「ええ、わかったわ」
「明日!? いやいや、いきなり過ぎだろ。予定とか聞けよ」
「予定? なにかあるの? 彼女もいないくせに」
この子、むかつく。
彼女いないとか、そこはグラスハートな俺にとっての超急所ポイントなわけだから、触れないでおくのが優しさだろ。
しかもにやけ面で言われるとむかつき度十割増しだよ、ほんと。
「俺はいいんだよ。会長の事だよ。どっか出掛けたりとか、ないんですか?」
「私は大丈夫よ。兼部の合唱部のコンクールには爺やを立てるから」
無理だよ、それは。
爺や無理だよ。かわいそうだよ、あまりにも。
「じゃあ大丈夫だね」
どこをどう取ったら大丈夫なんて言葉が飛び出すかな、この子は。
三六○度、どの角度から見てもダメだろ。爺やNGだろ。まず顧問が許さないだろし、爺や声出ないだろ。おいくつの方かは存じませんが。
という俺の意見なんぞ聞く耳も無く、明日、海に行く事になりました。
爺や、がんばれ。俺、応援してるよ。
※※※
とまあ、長い回想。
そんなこんなで俺は、爺やの事を思いつつこうして砂浜で体育座りをしているわけだ。
大丈夫かな、爺や。
「ショーゴ。なんでそんなとこで体育座りしてるの? 一緒に遊ぼうよ」
そう声を掛けたのは、いつものセーラー服姿ではない、生意気にもビキニ水着姿の徹。色気出したい年頃なのか?
「浮き輪ってのは、なに。お前泳げない系?」
「泳げるよ。浮き上がらない系なだけだよ」
それは俗に言うところの、水中で溺れる系だろ。
「会長は?」
「あっちでスイカ割りに夢中だよ。もうすごいよ。斬岩剣! とか言って、もう、物凄いよ! スイカ粉々だもん!」
地球上の農家のみなさんと、地球上のスイカに今すぐ土下座で謝れ。額の皮膚が擦り剥けて血が流れるまで何度も謝れ。
徹に連れられて会長の下へ向かってみれば、ああもう、なんと言いますか、スイカどこ? みたいな。砂浜がスイカ液で赤く染まって、ちょっとした事件現場だよこれは。家政婦が見たら、まあ、とか言ってられないような現場だよ。
「あら、省吾さん。あなたもやりますか? スイカはまだまだ沢山ありますよ」
血まみれ、もとい、スイカ液まみれの木刀を持った会長が指差した先には、山積みにされたスイカ。その傍らに立つバトラー服の白ヒゲ老人。って、爺やじゃね、あれ。コンクールに行ったんじゃなかったのかよ。
しかし絵に描いたような執事だな。「セバスチャン」て感じだ。
それはよしとして、会長の水着はどうだろう。スクールの水着ですか。なぜ?
「あの、会長。なぜに学校指定の水着を?」
「おかしいですか?」
「おかしくないですよー。似合ってます!」
そうだな。徹の言う通り、ワンピースタイプはスレンダーなスタイルによく似合……。違う。
会長は今更言う必要もないが、財閥のご令嬢だ。金持ちの感覚は庶民にはよくわからん。
「午後からどうします? スイカ割りますか?」
一体何十個スイカ割るつもりかな、この人は。
「案外やる事ないですよね、海って」
「そのわりには夏になると凄い込むじゃない? あれってなんなのかな。バーゲンセールのノリ?」
ある意味そうとも言える。その場の雰囲気を楽しむってやつだよな、きっと。
「ところで省吾さん。お線香は持って来ましたか?」
「まあ、一応」
線香花火とお線香を。
母親にお線香はないかと尋ねたら、え? どうしちゃったのこの子、みたいな顔をされた。ついでに言うと、そのあと母親は仏壇に手を合わせていた。
俺がお線香を探すのは災厄の前触れか?
「あら、これは?」
「線香花火ですよ。知らないんですか?」
「ぱちぱちってなるんだよ。地味だけど綺麗だよね」
ぱちぱちって、って小学生の感想かよ。もっとこう、なんかあんだろ。
それにしても線香花火を知らないとは。いや、待て。て事は、本当にお線香の方を持ってくるように頼んだのか。
俺はおもむろに線香花火の先端に、一緒に持ってきていたライターで火を付ける。ばちばちと、熱せられた木炭が爆(は)ぜるような音が小さく響く。
陽はまだ高くて光は弱いけど、花火の音はなかなか良いもんだな、なんて。
俺、年寄りクサイ?
「癒されますね」
「だねー。マイナスイオンだね、きっと」
違うな、きっと。
「そうですね。マイナスイオンですよね、きっと」
違うだろ? あれ、そうなのか?
俺まで徹の毒に当てられそうだ。
花火が終わると、辺りはやけに静まった。まるで、夏の終わりを告げるかのように。
「ショーゴ、泳ごうよ!」
「今からか? って、お前水中だと沈む系だろ」
「大丈夫だよ。浮き輪があれば遠泳も出来ちゃう系だから」
強引に腕を組むと、徹はいきなり走り出した。一瞬つまずきそうになりながらも体勢を直し、その後を付いて走る。
かなり強引ではあったけど、高校生活最後の夏。悪くない思い出だ。
完
どうでしたか~。とってもおもしろかったですよね^^ショーゴくんのツッコミがツボでした。徹ちゃんも可愛くてウキウキしながら拝読させてもらいました。会長さんがとってもいい味だしてます。会長さんと爺やがお気に入りです。お気づきかとは思いますが、せっかくなので、ラフ仕様ですが、会長さんも描いてみました。(時間がなかったのでババッとかいてしまいました)木刀をどういうわけか間違えてバッドを持たしてしまったので、急遽上から塗りつぶしました。なので、木刀に見えん!!しかも血まみれもとい、スイカ液にまみれにさすのを忘れていました(笑
爺やはきっとあのスイカの山のもっと右横にいると思われます。
あの位置だと、そのうちスイカ波に飲まれそうですよね(笑
平隊員Tさま~。素敵SSありがとうございました。へんな挿絵つけちゃってすみません。
ではでは今日はこの辺で^^
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